日本ではお月見を楽しむ習慣があります。
一年に満月の日は12回有りますが、太陰太陽歴の8月15日は一番綺麗な満月が眺められるとされている日です。
「中秋の名月」と呼ばれている日で、今年は9月24日が「中秋の名月」です。
私たちが普段目にするカレンダーの日付とほかに旧暦の日付や、日本では季節の節目を表す二十四節気などもあります。
秋分の節目に有る満月の日は、季節も感じながらお月様を眺めてみましょう。
お月見を楽しむ習慣
中国のならわしが日本に伝わってきたと言われています。
月の満ち欠けを「生」「不死」と考え、月に願いが込められ、また農作物の収穫を喜ぶ季節でも有るため、収穫を祈ったりし、一般的に親しまれる様になったものです。
お月見は満月を眺めて楽しみますが、月見団子やススキを飾ったりする習慣は、月に見立てたお団子や稲穂に見立てたススキという訳です。
お団子の数に決まりはありませんが、一年の満月の数をイメージして12個。閏年は13個…飾られる方も。
願いを込めたお団子ですので、正式には三方や綺麗な器で、月が見える縁側や、窓際に備えます。
地域によっては、お団子をたくさん盗まれた家が縁起が良いという風習もあり、取りやすい縁側にお供えします。
「中秋の名月」の日が、一年で最も綺麗なお月さまが眺められると言われ、この日にお月見を楽しみますが、この「中秋の名月」は太陰太陽歴の8月15日を指しています。
季節を分けた『二十四節気』では「秋分」にある日になります。
太陰太陽歴
太陽歴は、一般的に使っているカレンダーの日のことで、
地球が太陽の周りを一周する日数が1年。その一周する周期で計算された日です。
(地球の公転が基準で一年は365日)
太陰歴は一般的に旧暦といわれるに日のことで、
月が地球の周りを一周する日数が1カ月。その一周する周期で計算された日です。
月が地球を12周すると1年
(月の公転が基準。一周するのに29.5日それが12回で約354日)
太陽暦365日と太陰歴354日では11日も違ってしまいます。そのために太陰暦は3年に1度、1年が13カ月になる年を作りました。
二つのずれを調整したものが太陰太陽暦と呼ばれまる日付です。
季節を楽しむ二十四節気(にじゅうしせっき)
日本では、お節句とか旧正月とか節目ごとに旧暦を使う事がありますが、太陰暦を考えてみると季節とのズレが出てきます。
それで太陰歴の周期とは別に1年を24等分し、その一つ一つに名前を付けた二十四節気(陰暦の季節区分)があります。
24等分というと算数みたいですが、春、夏、秋、冬の四季(4つ)に分け、四季ごとに6つに分けた季節区分「節」が二十四節気です。二十四節気の季節区分は「節」ごとに名前が付けられています。
春の季節は
・立春(りっしゅん)・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)
・春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)・穀雨(こくう)
夏の季節は
・立夏(りっか)・小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)
・夏至(げし)・小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)
秋の季節は
・立秋(りっしゅう)・処暑(しょしょ)・白露(はくろ)
・秋分(しゅうぶん)・寒露(かんろ)・霜降(そうこう)
冬の季節は
・立冬(りっとう)・小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)
・冬至(とうじ)・小寒(しょうかん)・大寒(だいかん)
一番綺麗な月が見られるとされる日は
『二十四節気』の節は「秋分」
新歴の9月23日頃とされています
今年(平成30年)の「中秋の名月」
今年の「中秋の名月」とされる日のお月様は、地域によって胃違いますが、残念ながら曇っていておぼろ月でしたね。
風情のあるお月様で、これはこれで綺麗でした。
10月25日の満月はとっても綺麗でした。
来月は11月23日が満月ですので楽しみに待って日々過ごしましょう。
まとめ
太陰太陽歴は、太陰歴と太陽暦を調整した日付けで、周期の違う太陽と月から導いたということです。
月の満ち欠けが書かれている満月の日と「中秋も名月」の日が一日ずれる年がありますが、日付と周期のずれは仕方なく、うなずけます。(今年も1日ずれています)
なんとなく楽しみなお月見の日ですが、お月様は一日の区切りであり、その区切りは、ひと月を数えたり、一年を数えたり、節目をつかさどると分かると有り難く思えてきます。
また、日本は季節の移り変わりで農作物が違いますが、季節を分けた二十四節気「節」など、日付以外の節目もあります。
「お月様をめでる」という言葉があるくらいですから、四季折々の有り難さを思い、お月様を眺めてみましょう。
お月見を楽しむ習慣は、日本の文化として大切な日です。